梅雨真っ只中で強行してきた京都旅行シリーズ第2弾。
今回は、「外国人に人気の観光スポット」2年連続第1位、伏見稲荷大社です!
この日は運良く晴れてました!
【場所】伏見稲荷大社
【アクセス】JR奈良線「稲荷駅」なら降りてすぐですが、京阪本線「伏見稲荷駅」徒歩5分もおすすめ
【ポイント】全国約3万のお稲荷さんの総本山、山全体にびっしりと生える朱の鳥居の妖艶さ
千本どころじゃない鳥居
地理的なことはよくわかってなくても、なんとな〜く見たことは誰しもがあるんじゃないでしょうか?この無数の鳥居。
ああ〜、カップルがこの鳥居の影から顔を覗かせていちゃついた写真を撮ったり全国の少年少女が厨二病をこじらせたりしてそうな、あそこね〜!ってかんじですよね。
私も最初は、「奇をてらった観光スポット」くらいにしか正直思ってませんでした。
山の全貌を知るまでは。
これ、実際にふもとで撮った案内板なんですけど、わかります?
山全体に、鳥居が描かれています。
いやいや〜、どうせ演出でしょ〜?とか思うじゃないですか。
「山」っつっても、たいした高さじゃないんでしょ〜?とか思っちゃっても、まあ、しゃーないですよね。
本当に、鳥居、エンドレス。
「山頂までびっしり」どころか、コースを外れてどこに行くかわからない小道にも生えています。もはや怖い。道を間違えたらこっちの世界に帰ってこれないんじゃないかなって思いました。
そして山は、山頂まで往復すると余裕で2時間かかります。
標高233メートルと決して高い山ではない上、「どうせTHE・観光スポット的な感じやろ」と完全に舐めてかかっていたので、麦わら帽子・綿のシャツ・エナメルの靴という完璧な観光客スタイル(下図参照)で気軽にハイキングを始める我々。
自然と、こういう結末に。
自業自得。
こういうとき、いつも父ばかり犠牲にしてて申し訳ないという気持ちは、あります。
でも今回は、我々だけではなく半数以上が「観光のついでに来てみました☆」勢で、心底心配でしたよ!スーツの上着を脱いだだけ的なお兄さん二人組が「僕はまだこの靴だからいいけど、君はまさに革靴だもんね!登りきれるかな!?」とはしゃいで向かっていって爆死してたり、妊婦さんが結構いい距離まで登ってきちゃって連れの人に「どうする…?もういい加減に降りよう…?」って促されてたり、Tシャツ短パンビーサンの白人さんが「so crazy…」って呟いてたりしました。我々と逆方向から登ってきたワイシャツのおじさんが、マジで死にそうな汗だく顔で「山頂は…もう…すぐですか…!?」と聞いていたときはさすがに応援しました。登らなきゃいけない理由が彼にはあったんでしょう。多分。
あとで確認してみたら、普通に「京都一周トレッキングコース」の一部として紹介されてたので、あそこは観光地じゃなくて鍛えられし山の戦士のみが赴いてよい場所だということがわかりました。せめて登山スタイルで来ればよかった。
ちなみに、修学旅行生と韓国人・中国人が山のように来ていたのですが、ほぼ全員が序盤の数十メートルにあたる「千本稲荷」のゾーンで折り返していました。賢明な判断だよ。
全国3万のお稲荷さんの総本山だと、こうなる
ま、無数の朱に囲まれて魔を避けるのも悪くないのですけれど、それ以上に圧巻だったのが、山頂付近に祀られているお稲荷さんの「数」と「様子」です。
現世の言葉では表現できないので、写真を見てください。
もうずっとこうですよ。
立派な社がドーンとひとつ!とかだったら「はぁ〜立派ねぇ〜」っつって通り過ぎれますけど、こんなにたくさんあるとなると無礼をはたらいた瞬間にどこから見てるかわからない見えない力にボコボコにされそうな気がしたので、いちいちちゃんとお参りしてきました。
そのうち登るのが面倒になってこんな略式になりましたが、一応は頭を下げて敬意を表する我々。
ところでこのおびただしい数の鳥居、何でできてると思う?
この鳥居、全部、寄付でできてるんだよ!!!!!
すべての鳥居の裏側に、作った日付と名前が書かれていました。古くなったものは作り直されて修繕日が。
個人名が半数、会社名が半数といったところだったので、おそらく、ここに鳥居を作った会社の下っ端は毎年、上層部から命じられて自分の社名の入った鳥居まで参拝に来るんだろうな…もしかするとさっき通り過ぎた革靴のふたりも、汗だく顏のおじさんも、そうだったのかな…。そんなことばかり考えてしまいますよね。
ついでに、参道のあちこちに、寄付を募っていますという名目で、鳥居のお値段が書かれたボードが立っていました。もっとも大きな鳥居は、130万円。そうか…130万円か…これも…あれも…!130万!130万!130万!と指差して歩いていたら、いきなり強い風が吹いて葉っぱがバラバラーッ!!!と落ちてきたので、速攻で謝りました。やはりあそこは、見えない力がはたらいています。
大社に着く前も味があるよ
山では大いなる力にただただひれ伏すのみで楽しかったですが、JR奈良線の最寄駅から大社にかけての参道をびっちり埋める露店や商店街も、楽しくないわけがないよね〜!!!狐と大量の鳥居が描かれた伏見稲荷グッズはたくさん並べられているとちょっと恐怖を感じましたが、お土産を選ぶ場所としては最適です!ここで父と妹に扇子を買いました。ごはんもおいしかったです。
山頂まで登る価値は絶対にあるので、参拝の際は必ず、トレッキングの格好をしていらしてください。常連さんと思われる人々は普通に重装備で固めて来ていたので、そんな中でTHE・観光客的な格好で来ると、同情のまなざしで見られます。
最後に、山頂の様子をご覧いただいて、伏見稲荷大社の回を終了にします〜!
山頂を示す石碑とかは特にありません。後から付けました感満載の山頂ステッカー。
外国人観光客が多いからね。そんな気はなくても神に無礼をはたらいてしまうことが多々あるんだろうね。ただしこの英語で伝わるのかは不明。手作り感満載の警告文。
だいたいが台の上で背筋を伸ばして佇む狐でしたが、1匹だけ、やたらとアクロバティックな狐がいました。これで吹き出す水の勢いがもっと強ければ最高だったんだけどな〜。
【圧倒的主観!高瀬の京都オススメスポット目次】
1、東寺
2、伏見稲荷大社
3、金閣寺、銀閣寺
4、龍安寺、仁和寺
5、下鴨神社、北野天満宮、晴明神社
6、清水寺、西本願寺
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