マスターズの練習会に限らず、ある程度4泳法ができてくると、レース用の水着を毎日着てきて着倒している方が多いなと感じているのですが、それって実は結構もったいなくないですか!? ということでこの記事です。
水着なんて残念ながら、正直、何を着てても誰も何も思わないものです。
いやさすがにフィットネスクラブに白ビキニとか着てきたら三度見くらいしちゃうかもですけど(過去に1回だけ、白ビキニでフィットネスクラブのプールにいらした方を見ましたが、その方はプールサイドに居合わせたコーチに説得されて帰されていました。まあね・・・)、少なくとも「下手くそなクセにそんな上級者向け水着なんて買っちゃって・・・」とかは絶対に思いません。
むしろ、水着の価値をわかっている真のマスターズスイマーは、タイムを上げるためにまず水着に課金するものです。これは年齢区分が上がるほど顕著に表れる傾向です。私はまだ財力が伴っていないヒヨッコなのでそのレベルにはまだ到達できていませんが。お金のある大人っていいなー!!!!!!!!
水着って結構高価ですけれど、ここは数種類準備して練習の目的に合わせて使い分けたほうが、かえって経済的でもありますよ!
ということで、水着の種類について書いていきます。今回は入門編!
「水泳・競泳用水着」というと、私の中では大きく4種類に分かれます。
1、フィットネス用水着
女性用だと、こう。
男性用だと、こういうのかな?
明らかに「フィットネス用!!」ってかんじのやつ。
こういったタイプの水着のメリットは
・生地が伸びやすい、着やすい
・露出が少なく水着に慣れていない初心者でも安心
・(特に女性は)アンダーウエアも充実してる
・布面積が多い分、冷えにくい
・そしてシェイプアップ機能もある(キレイに見せる)
・体に合わせた3D裁断でさらに美ボディに!
・モノによってはUVカット機能とかもある
というところがメインであり、まさに水泳を始める人のための入門編水着。
ガチスイムとまではいかなくても、プールの中をただ歩いたりアクアビクスに参加するだけなら興味あるって人は結構潜在してると思うのだけど、いかんせん水泳って「水着になる」のが最初のハードルだったりしますよね。こういったタイプの水着ならだいぶハードルは下がるし、それでいてどの年代の方が着ても「それっぽい感」もちゃんと出るスポーティなデザインになってますから、プールでエクササイズを始めてみたいけど水着はどれにしたら・・・という人はとりあえずエレッセに頼ってみましょ!!!
もうちょいレベルを上げると、こういうのかな!
パッと見はいわゆる「競泳用水着」と変わらないのだけど、背中の穴が極端に小さいデザインのもの。
泳ぐスピードにこだわるのであれば、背中は、以前流行った高速水着のようにすべて覆ってしまうか、もっと大きく開いていて動きやすくするか、の2択が流体力学的にも人間工学的にもよいでしょうから(たぶんね!)、このサイズの小さな穴は「それっぽく見せたいけど、あんまり大きく開いているのは恥ずかしい」「背中のお肉を隠してスッキリ見せたい」的な側面が大きいです。これはやや高年齢の方向けかな。20代30代の若い子は恥ずかしがらずに背中を見せていくか、上のセパレートタイプのやつでスポーティにキメるか、どっちかのほうが似合うかなって思います。
2、競泳用水着
こういうのね!
メリットは
・THE 速さ
ですよね。
あと強いて言うなら
・ハイレグタイプではないので、ビキニライン・お尻周りを気にしなくていい
これもまああるのかな。冒頭で書いた「レース用の水着を毎日着てくる人」がいる理由は、こっちであることがほとんどなのかも。
ちなみにせっかくなので紹介用のリンクはミズノの今んところ最強の水着を貼りました。ミズノは個人的マイブーム。素材の「布帛(ふはく)」ですが、超簡単に言うと「編んだのではなく、織った布」ということで、つまり全然伸びない。めっちゃかたい。試着会とかやってたらぜひ触ってみてください。ゴムかな?って思います。この素材のおかげで撥水性も上がるし、異素材を組み合わせることで特定の筋肉の動きをサポートとかできるわけです。ただそのせいで、デメリットが
・生地がかたい
・着づらい
・破かないように手袋着用
・キツい
・着てて疲れる
・生地が薄くてすぐダメになる
・体のラインがまるわかり
・アンダーウエアとか考慮してない
・とにかく高価
という祭り状態。速さの代償だね。しゃーなし。
メーカーやブランドによって機能が全然異なってくるのですが、それを語り始めると10記事くらいに分けても収まらなくなってしまので、それは上級編ということでまたの機会に!Kozとかいつか着てみたいよね!!!!!!
正直デメリットの方が多いので、特にこだわりがないのであれば日頃の練習は次に紹介する練習用水着でまわしたほうがいいと思います。
それにしても、高速水着が禁止になっちゃったからね!
今は男子も女子も全部「ひざ丈」と決まっているのでつまんないですよね~。
(つまり京アニ渾身の女子向け水泳部アニメ「Free!」で2016年になってもメインの男の子たちが揃いも揃ってロングスパッツ(足首までの水着)着てるのは公式大会に出るつもりがないのかな?んん??ついでに言うと水泳部は目からはずしたゴールをそのまま下ろして首にかけるなんてことも断じてしないぞ???んんん???と思っているのですが、そんなこと言うのは無粋なので心に秘めておきますね!)
3、練習用水着
最近の学生選手は練習でよくこれ着てるの見ますね!高瀬も持ってます。練習はいつもこれ。
お尻に、SPEEDOの水着なら「ENDURANCE」、アリーナなら「TOUGHSUIT」って書いてあります。
メリットは
・その名のとおり、たくさん泳いでも薄くならない!塩素に対して丈夫で長持ち!
・レース用と比較して脚の布面積が小さい(ひざ丈でなく、ハイレグである)ので、脚を動かしやすい、疲れにくい
・素材のストレッチ性が高い
・比較的安価
・かわいい柄が多い(重要)
マジで丈夫で長持ちだよ!高瀬は3枚を着回していますが、半年くらい使ってようやくちょっとくたびれてきたかなってくらい(そのうち2ヶ月分くらいはサボってるけど)。レース用のだと、2~3ヶ月も使い込んだら伸びちゃったり薄くなっちゃいますもんね。
そのかわり、撥水性はないし、生地が重たいので、レースには向いてません。
抵抗水着、負荷水着
最後にこのシリーズ。
「抵抗水着」も「負荷水着」も通称名であって、メーカーサイトを調べるとどこも「練習用水着」と同じくくりで紹介されています。
が、これを普通の「練習用水着」と思って購入してしまうと「思ってたのと違った・・・」となりかねないので、個人的には分けて考えておくべきかと!
アリーナだったら「ハニカムエステル」というシリーズ。
アシックスは「パワースーツ」というシリーズです。
写真だとちょっとわからないと思います。
水を吸う生地なので、水着自体がおもりになり、普通に泳いだときにめっちゃ抵抗を感じます。ツラい。より高負荷な泳ぎ込みをしたい時期にはうってつけですが、水感がズレまくるので、あんまり長期間使用していると、レース本番でターンが合わない、プルとキックのタイミングが合わない、なんてことにもなる可能性が。私はそうでした。個人的には、大会1か月前を切ったら着たくないやつです。
この水着は、水を含んで膨れるので、下にもう1枚、普通の練習用水着を着てくださいね!じゃないと大変な事故が起きます>_<
しかしこの負荷水着シリーズ、私が中学・高校生だった約15年前は、もっと毛の長いタオル生地みたいな水着でした。あれを着て泳ぐなんてね・・・絶望しかなかったよね・・・。今は見ためもかなりスタイリッシュになったし、15年前のアレほどは水感も損なわずに泳げるっぽいです。かがくの ちからって すげー!
まとめ:目的に合わせて選んでね!
いやーまじでいつもレース用の水着で練習してる人は1回練習用水着を着て泳いでみてほしい!たしかにお尻周りに気を配るのはちょっと手間がかかるけれども!でも練習中は疲れにくく動きやすいのがいちばんだと思うし、レース用水着もダメにならない!レース当日にレース用水着の恩恵をはっきりと感じられる!からのテンションアップ!そしてベスト連発!そういう筋書きを描きやすいと思うんですよね~。ぜひ参考にしてください!
[ad#rec300]