みほとけを拝みに行ってきました〜〜〜!!!
正直に申し上げまして、歴史とか美術とかにはさっぱり学がないので、
10%:以前京都に行ったときに仁和寺とても素敵だなと思ったので
45%:腕が本当に千本ある千手観音様にお目にかかりたい!!! という下心
45%:ツイッターで見た公式グッズがなかなかにクレイジーだったので
くらいの、チャラいモチベーションでの観覧でした!
「ちょっとだけ休ませて……」
そんなとき、千手観音様の慈悲の心に包まれる―千手観音の手をイメージした「千手クッション」を5名様にプレゼント@nico_nico_news をフォロー&このツイートをRTで応募完了
2/22(木)18:30~ 「仁和寺と御室派のみほとけ」生中継
⇒ https://t.co/8TxCRMzihH pic.twitter.com/S30TtlLgVS— ニコニコニュース (@nico_nico_news) February 21, 2018
千手クッションは衝撃でした。
千手ピアスは売り切れていました。
こんな俗世まみれの私でも、東京国立博物館はおおらかに迎え入れてくれたので(ただし大人1人につき1,600円のお布施を求められます)、少しでも興味のある方は早めに行くべきですよ!! 3月11日で終わっちゃうからね!!
みどころ1:孔雀を乗りこなす仏たち
平日の朝10時前に入場したにも関わらず、ものすごい人! 人! 行った日がちょうど、後期展示が始まってまだ間もない時期だったからかとも思うのですが、ラッシュ時の北千住駅構内レベルの混み具合でした。でも隣の動物園のパンダ列のほうがもっと混んでた!
序盤では、仁和寺にまつわるあれこれが観覧できました。個人的に感銘を受けたのは、孔雀を乗りこなす仏!
(パンフレットより)
基本系のハスの花に乗る仏像から始まり、煩悩や悪を押さえつけるという意味で小鬼を踏み潰している仏像、インドっぽく象や亀に乗っている仏像などは見たことがありましたが、孔雀は新しかったです! 孔雀の豪華絢爛な羽根が後光のようでもあり、そしてその羽根に描かれた紋様のひとつひとつがまるで小さな仏像のようにも見えてきまして、仏feat.孔雀は非常に理にかなっていました。わざわざ後光を背負わなくてもいいし、手下のチビ仏を呼び集めなくてもいい。なるほど〜、その発想はなかった〜。
(わざわざ後光を背負って手下のチビ仏を呼び集めた、東寺の大日如来さん)
宇多天皇やそのゆかりの人物が手紙がたくさん飾ってあったのも大変おもしろかったです。
今の時代で言う所の論文とか証書とかが飾られているなら安心できるのですが、「ちょっと困ってるから今度話聞いてよぉ〜」みたいなほとんど私信の手紙や、江戸時代の歴代天皇の和歌とかが飾られているのは、ちょっとジワりました。LINEのトーク履歴やtwitterのつぶやきを後世に大公開されてるようなもんだもんね。しかも筆跡までじっくり見られて解説にも「繊細な人物像が伺える」とか書かれてしまうありさま。字は上手になっておくに越したことないですぞ…!
あとは、なんとなく「ブルボン」と印字されていそうな箱とか(※国宝)
(パンフレットより)
ソウルジェムみたいな宝珠とか(重要文化財)がありました。
(公式サイトより)
すごく楽しいです!!!
世の有名なファクターは、時代が変わってもだいたい共通してるもんなんだなぁ〜!!!
みどころ2:お土産コーナー
後半部分に突入する前に、トイレ休憩も兼ねたお土産コーナーが広がっています。
空海Tシャツと散々迷いましたが、今回は千手Tシャツをゲット!!!
これであなたも私もみほとけ!!!!!
いつ着ればいいのかは謎!!!!!
その脇では、会場限定の御朱印コーナーがめちゃくちゃ盛り上がっていました!
ただいま15:00から16:00まで、仁和寺展の特設グッズショップで仁和寺のご朱印ご購入の方に、本日の日付をお入れしています!書いている間は、仁和寺のお坊さんとのお話も楽しめますよー。 pic.twitter.com/ErxWrCHSUF
— 特別展 仁和寺と御室派のみほとけ (@ninnaji2018) January 31, 2018
みどころ3:一般非公開の仁和寺観音堂が再現されてる!
人混みと興奮で汗をかきながら後半の展示へ。後半は全国の秘仏や本尊が一挙大公開されています!!!!!
中でも、一般には非公開である仁和寺の観音堂内が再現されており、しかも撮影OKという非常に大胆な企画は、その荘厳な雰囲気に理性を失い、その場にいる人間すべてがアホのように口をあんぐりしながらケータイをパシャパシャするしかなくなるほど。
#東京国立博物館 から貴重な #国宝 ・ #秘仏 を生中継!
美術番組として超破格の18:30から2時間生放送!
東京国立博物館 特別展「仁和寺と御室派のみほとけ-天平と真言密教の名宝-」を、#仁和寺 ご住職、東博研究員の解説付きでご紹介していきます!〇視聴は↓URLからhttps://t.co/yNx9vaOUKG pic.twitter.com/ydmkOBxN2R
— ニコニコニュース (@nico_nico_news) February 22, 2018
サイズでいえば我らの宇宙空間・東寺には敵わないものの、33体もの仏像が一斉にポージングを決めている様は圧巻でした。ウン十周年記念でよく大集合してる劇場版仮面ライダーみたい。後ろ側までぐるっと舐め回すように観覧できます。大興奮。
みどころ4:曼荼羅も見れるよ!!!
曼荼羅はなぜか京都に行かないと拝めないとばかり思い込んでいたので、思いがけず遭遇できてめっちゃテンション上がりました! だだっ広いモダンなリビングの壁掛けにしたい! 薄暗いネイビーブルーの壁一面に掛けた巨大な曼荼羅だけが月明かりに照らされてゆらめく空間のフローリングでひっくり返ったら巫力上がるだろうなぁ〜〜〜お見せできる画像がないのが申し訳ないのでみんな1,600円を握りしめて早く東京国立博物館に行って!!!!!!
みどころ5:腕が本当に千本ある千手観音像
汗と鼻息が収まらないままさらに奥へ。個人的最大のみどころ、大阪・葛井寺(ふじいでら)の千手観音様です!!!
千の手をもつ、ただひとつの観音さま。
葛井寺の国宝「千手観音菩薩坐像」
ついに東京国立博物館に明日からお出ましです!!!! pic.twitter.com/kh0QHGkSia— 特別展 仁和寺と御室派のみほとけ (@ninnaji2018) February 13, 2018
やばいでしょ! 一般的な「25の力を持った腕が40本生えているのでつまり千本です」的な千手観音様も十分すごいんですけれども、本当に千本生やしちゃったってのもすごくないですか!? 数の暴力。しかも正確には1041本あるし。プリキュアより多い!
すべての衆生をもれなく救うために無数の腕を持った、千手観音。長めの腕が持っている宝具にはそれぞれ、「長生きする」だとか「病気にならない」だとかの仏パワーが込められています。よくよく見ていくと仏パワーには「いい縁に恵まれる」とか「いい声が出る」とか「高い地位に就ける」とかもあります。欲望とは縁がないと思われがちな仏の世界も、元はといえば人間の「生きたい」「できれば健康的に」「ついでにモテたい」という欲望からスタートしているということがわかってくると、仏像を拝むのもジムに行くのもインスタにキラキラ投稿をするのも、さして変わらないことに気づけるはずです。プリキュアの理念のほうがよっぽど高尚かもしれない。
ちなみに…葛井寺の千手観音様の大きな手が持つ持ち物の解説パネルがかなり面白いとこっそり話題に。弁舌が上達するとか、あらゆる獣による災いが避けられるとか…。
見た目のかわいらしさでは、骸骨💀が際立っています。あどけない表情で、会場で見るとふっくらもちもちしてるように見えるんです。 pic.twitter.com/srh3iagNB9— 特別展 仁和寺と御室派のみほとけ (@ninnaji2018) February 17, 2018
つまり仏ゾーンは平成が生んだ最高の打ち切り漫画です! (盛大な蛇足)
とてもオススメです
家に帰ってよく考えてみたら、壁一面の曼荼羅とか、33体の仏像フォーメーションとか、腕が1041本ある仏像とか、どう考えても作るのめっちゃ大変だったわけで、これを完成させられたのは、他人から強要された業務ではなく、修行という名目の、製作者の一生をかけた趣味活動だったからに違いなくて、仏様のお考えを伝える側の人間というのは見方を変えれば現代のアスリートと同じようなもんなんだなと思えてきました。自身の興味関心ごとに打ち込むという行為は、人生の充実でもあり、魂の救済でもある。仏教もスポーツも同じですわ〜!(?)
ぜひ仕事をサボってでも時間を作って見に行ってみてください! 楽しいです!!!
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