このブログでは普段、趣味の水泳に関することを書いていますが、せっかくなので出産レポも残しておくことにしました!
お産は本当に人それぞれなんだなと実感しましたので、このレポも誰かの参考のひとつになれば幸いです。
最近は、1ヶ月健診に行ったり、健診で血圧が下がらず再検査に引っかかったり、また寝たきり生活に戻ったりして慌ただしく過ごしていましたが、なんとか復活しました! ので出産レポの続きです!
今回は、入院生活の5日間で大変だったことを羅列します!
1.パンパンに詰まっていた内容物を急激に失い、伸び切った腹を支えていられない
妊娠中も体はあちこみ痛みますが、産後は産後であちこち痛いし辛いものだと聞いていました。が、いちばん大変だったのは予想外にも「腹から約5kg分(子+胎盤+羊水)の中身を一気にごそっと失い、腹筋も伸び切って使えなくなっており、上半身を自力で支えられず、まっすぐ立っていられない」でした。
入院中の痛さ:★★★★☆ 体がぐらつくって生命の危機を感じる
長期化度:★★★☆☆ 産後20日くらいまで
意外性:★★★★★ 完全にノーマークだった
腹に力が入らないとか、そういう次元じゃない。上半身を支えようにも、支えるのに使えそうなモノが腹回りに何もないもんだから、首の座らない新生児の頭のように、上半身が常にグラグラ。でも病院では、授乳やトイレで起き上がる以外にも、やれ内診だ、子供の検査だ、何時までに子供を連れてどこどこへ来いだのの指示を何度も出されるわけで、その度にコット(新生児を入れるキャリーベッド)に上半身ごとしだれかかるような姿勢で、一歩ずつゆっくり足を踏み出し、ふらふらと廊下を徘徊するわけです。気分は産婦人科棟の幽霊。
それ系の雑誌やサイトを読むと、産後は腹直筋のゆるみばかりにフォーカスされていましたが、個人的には腹斜筋が死んでたのがキツかったです。
2.貧血&血圧の高さ
入院中の痛さ:★★★★☆ 生命の危機を感じる
長期化度:★★★★☆ 1ヶ月健診で引っかかった
意外性:★★★★☆ 貧血とも高血圧とも無縁だったので油断した
お産で733mlの大量出血をかまし、また産後は血圧も上がりがちのため、産婦人科棟の幽霊っぷりに拍車がかかります。
数値としては、血圧は130〜150台で常にやや高め。排尿後にいきなり気持ち悪くなってトイレで動けなくなったり、退院前日の内診終了時に先生にあいさつをしようとして頭を下げたら視界がぐらついて動けなくなったりと、とにかくいちいち一時停止しまくる生活でした。それのせいで退院時の処方箋が増えました。
痛いのは痛いのでもちろん不快で嫌ですが、貧血や高血圧って、生命活動に不安を抱く不快感ですよね。「こんなんで退院してええんか…」とずっと思ってました。
3.空前絶後のむくみ
入院中の痛さ:★★★☆☆ 見た目もあいまって大ダメージ
長期化度:★★★☆☆ 産後20日くらいまで
意外性:★★★★★ 完全にノーマークだった
下の写真は、弟妹とのグループLINEへ説明なしに投げたら、100%の割合で「これはぷくぷくな赤子の足の写真だ」と勘違いされた、むくんだ私の足。
足ってこんなにむくむんだ…と絶望しました。普段なら浮き出ている骨も血管も、くるぶしすら目視できない。
見た目でギョッとするばかりでなく、足首や足指が曲がらないから歩きづらいし、膝上あたりまでジリジリとした鈍い痛みがあって、寝るにも寝付けず。靴は当然入らないので、かかとを踏んで、つっかけて履いてました。
手もむくんで、指輪が入らないのは当然として、ペンも持ちづらいのには萎えました。退院書類へのサインが全然書けない。手がむくむなんて人生で経験したことなかった…。
でもスタッフのみなさん曰く、これは可愛いほうらしいです。もっとむくむと、いよいよ歩けなくなって、旦那さんの靴履いて、担がれて退院されてった方もいますよ、と。そんなんで退院してええんか…。むくみは命には関わらないから別にいいのか…。
このむくみは、出産時に排出された羊水について、体が「水分を一気に失ってしまった。これ以上減っては危険、溜め込まなくては!」と反応してしまって起こる現象とのこと。そう説明されれば、まあ仕方のないことかな…と受け入れることはできましたが、ここまで腫れ上がるものだとはねえ。病院からもらっていた持ち物リストに「ゆるめの靴下があると便利」ってあったけどこんなゾウだかワニだかのようなパツパツな足のケアのために使うものだって知らなかったから「冷え対策のためかな」と勘違いして普通の靴下を持参してしまい、案の定、一度も使いませんでした。
4.とにかく股が痛い
入院中の痛さ:★★★★★ 痛み止めが切れたときは正直泣いた
長期化度:★★★★★ 1ヶ月経っても完治してない
意外性:★★★★★ 失ってから気づく骨盤底筋の偉大さ
とにかく…股が…痛い…。
会陰切開した傷が痛むのはもちろんのこと、骨盤底筋がもはやただの布になってしまったのではと感じるレベルで伸び切って使い物にならなくなってしまっていて、歩いても痛い、座っても痛い、あろうことか寝返りがいちばん痛い。そのうち股から内臓がこぼれ落ちるのではなかろうかとずっと怯えてました。こぼれ落ちなくてよかったです。
会陰切開の傷自体は、産後15日くらいで気にならなくなりましたが、骨盤底筋のゆるみから来る痛みに関しては、今も持続しています。うまく歩けないし、うまく寝返りが打てない。
5.悪露、後陣痛
入院中の痛さ:★★★☆☆ もはや慣れた痛み
長期化度:★★★☆☆ 産後20日くらいまで
意外性:★☆☆☆☆ 特大級の生理みたいなもん
特大級の生理みたいなもんなので、そんなにしんどくはなかったです。
でも、悪露は産後2週間くらいまではなかなかびびる出血量でナプキンの消費がやばかったですし、子宮の収縮する痛み自体は女子なら慣れた痛みで気になりませんが、子宮収縮に伴って内臓がまた大移動する際の不快感はなかなかエグかったです。内臓の不快感は妊娠中にもあったエグさではありましたが、妊娠中は10ヶ月かけて動くところ、産後は数日でガッと動くので、エグさのパなさがパなかったです。
6.骨盤・股関節のゆるみ
入院中の痛さ:★★☆☆☆ 子という重りが減ったぶん楽
長期化度:★★★★★ はたして治るのだろうか
意外性:★★★★☆ 仙骨が痛むなんて誰も教えてくれなかった
何度も言ってるけど、妊娠中からずっと仙骨と右の股関節にはずれそうな痛みがあるし、そんなところが痛むなんて誰も教えてくれなかった。マタニティ関係の書籍・WEBサイトは、「産後は骨盤のゆるみに注意!」なんてふわっとした表現でなく、「仙骨と股関節がはずれそうになります。効果的なケアの方法はこうです。」といったテイストの特集を組んでほしい。ちなみに、よく聞く恥骨痛は終ぞ感じませんでしたし、骨盤ベルトは効き目がわからない。
産後は歩くたび「いてて〜」と言っていましたが、1ヶ月経った今は顔をしかめるほどの痛みではなくなってきたので、結局筋トレ(というか姿勢改善)からかな〜と思っています。
7.乳房の変化
入院中の痛さ:★★☆☆☆ 乳首が切れたりしてたら星5だった
長期化度:★★★★★ 母乳っていつまで出るもんなの? 泳いでいいの??
意外性:★☆☆☆☆ 個人的には母乳ってグロい
入院2日目くらいまでは、ただでさえ出ない母乳を求めて吸われまくるも、子も吸うのが下手なら親も吸わせるのが下手で、すぐに乳頭が擦れて出血してしまい、その擦れた乳頭をまた容赦なく吸われるわけですから、まあ痛かったです。
入院4日目あたりから、乳房が熱を持って張るようになって、母乳は出るようになりましたが痛みとしてはその頃がピーク。
退院後、母子共に慣れてきて出血もなくなり、発熱や張りも数日で乗り越えたものの、な〜んかジリジリとしたものが奥のほうにあります。地味〜に嫌なかんじ。これいつまで続くもんなの?? 乳飲み期を卒業するまでずっと??? Oh…
8.寝不足
これはもうすべての妊婦さんが言うことですが…
とにかく寝不足。
ただでさえ死にかけながら子をひり出して、実際気絶とかしたのに、直後から2〜3時間毎の授乳。1回の授乳には20〜30分かかるのもザラだし、子の胃が小さいだとかうまく飲めていないだとかおしっこだうんちだで何度も授乳しなおし、おむつを変え、汚した服を着替えさせる。鳴き声やくしゃみが聞こえれば心配で飛び起きるし、寝息も聞こえないくらい静かに寝られると心配でずっと観察してしまう。
まあそれ自体は別に、お互いが生きていくのに必要な作業ですのでつらいとかではないのですけど、ようやく落ち着いて寝られる…と思った矢先に巡回の助産師さんから叩き起こされて測定だの投薬の確認だのをされると、眠すぎて自分が何を聞かれ、何を答えているのかわからなくなり、何度も「すみません、今なんて言いました?」「痛み止めってなんでしたっけ?」「10時っていつですか?」「今私、なんて言ってました?」のような返答をしていたのは、ちょっとつらかったです。スタッフさんはみんな慣れっこな様子だったのが救いでした。
ここまで書いて気づいたこと
あれ…?
入院中に完治した症状って、ひとつもないんだな…?
そりゃ、産後1ヶ月は母体は安静にしていたほうがいいってもんです。私は実家におんぶにだっこで母子共々ありがたく生かさせてもらってますが、退院後にはすぐ自宅に戻ってワンオペしなくちゃならないお母さんもいるだろうと思うと、なかなか壮絶だなあ…。
とはいえ、産んでしまえばそこから先は回復するのみ!
すでに産後1ヶ月経って、随分と生き返ってきましたので、次は今後の展望の見通しをまとめてみようと思います!
前回は足を貼りましたので、今回は手でも貼っておきましょう!
これは子の手です!
私の手と比較するとこうです!
それではまた次回!