出産レポ①破水〜本陣痛

このブログでは普段、趣味の水泳に関することを書いていますが、せっかくなので出産レポも残しておくことにしました!
お産は本当に人それぞれなんだなと実感しましたので、このレポも誰かの参考のひとつになれば幸いです。

 

5/6、5:30 破水

出産予定日は5/15。前日までの身体の状態としていちばん目立っていたのは、胎児の頭の重みで圧迫されるのか、動くたびにビリッと走る、動けなくなるほどの右脚の付け根の痛み。他にも症状として出ていた胃痛や便秘なんかは薬でなんとかなるけれど、この脚の痛みがあと1〜2週間も続くとなると、いよいよ生活に支障が出るな…と思っていた、ある日。

5月5日から6日に日付が替わったあたりから、妊娠中ずっとあった胃痛が過去最悪タイ記録に並ぶレベルで悪化。その日は夕食を早めを済ませていたにも関わらず、胃もたれからの吐き気のような不快感がずっと続いていて、横にもなれず、ベッドに腰かけながらウンウン唸って夜を過ごしていました。ちなみにその日は夫氏も腹が痛くて、ふたりでウンウンしてました。

明け方になってようやく、痛みが胃のあたりより少し下がった感覚があり、原因はよくわからなかったけどこれで今日はどうにかやりすごせそうかな…と横になって、寝返りを打った、そのとき!

お股からドバッと水が出る感触が!

ネットなんかの体験談でよく聞く「風船が破裂したような音」は聞かれなかったものの、尿もれとかのレベルではない量の水が出た感覚がたしかにあり、飛び起きて夫氏を揺り起してパジャマを脱ぎ、状態を確認。お股を覗き込もうとすると、その腹圧でまたビシャーッ。血が混ざったような薄ピンクの液体で、みるみるうちに下着ごと床がずぶ濡れに。

これはもう、どう見ても破水でしょうね! ということで、5:30、病院へ電話連絡し、ふたりで病院へ。

 

6:00 病院着、内診

リュックを担いで夫氏とふたりで、病院へ歩いて移動。

本当は、羊水が少しでも漏れ出ないよう、車で移動したほうがいいそうでしたが、タクシーを呼んだり車を借りに行ったりしているうちに歩いて到着できてしまう距離でしたし、まだ陣痛は来ておらず動けたので、徒歩で行ってしまいました。病院の窓口では必ず来院手段を聞かれるのですが、「徒歩です」と答えてやや引かれました。

それ以上は歩くんじゃないぞと強制的に車椅子に乗せられ、産科の内診室へ。下着まで脱いで診察台へ上がってくださいねと言われるも、脱いだ瞬間に羊水がだらだら垂れてきて、靴まで濡れる。瞬殺で「これは破水です」と判定、検尿を経て、6時過ぎ、入院が決定。

内診を終え、一旦、待合室で荷物を持って待ってくれていた夫氏のところへ連れられるなり「旦那さんとはここでお別れです!」と告知を受け、こういうときは何をしたらいいんだろうな…と戸惑いながらもひとまず握手を交わし解散、6:20、陣痛室へ連行。バンドを巻かれます。

 

6:20 陣痛室着

陣痛室のひとつに通されます。夜から続いていた胃痛のような不快感以外は痛みらしい痛みもなく、気持ちとしては合宿所に到着したときのような高揚感さえありました。

胎児の心拍数やお腹の張りを観察するケーブルを繋がれた後は、しばし様子見。両親や弟妹などに状況報告をしつつ、ねじ込んで出してもらったTHE・給食な風貌の朝食を食べ、部屋の写真を撮りまくります。

窓からのこの風景を眺めたのは、これが最初で最後でした。

 

9:00 内診、入院方針決定

日中勤務の産科の先生が到着、内診し、すでに子宮口が3cm開いていることを確認。即、今後の展開の決断を迫られることに。

「破水後は羊水が減るほど胎児にも危険が及ぶため、24時間以内に陣痛が来なかった場合、陣痛促進剤を使って分娩することになります。ですが、陣痛がもし夜間に来た場合、人手の関係で対応がもたついたり、高瀬さんの希望されている無痛分娩ができない可能性もあります。それなら、今これから促進剤を使い始めてみるという手もあります。もちろん、促進剤を今から使い始めたからといって、今日の明るいうちに陣痛が来るかはわかりませんが…、どうしますか?」

わ、わあ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!

ってことは、私の返答次第でこれから、ネットでアホほど読み漁った「陣痛という、腰をブルドーザーで轢かれて砕かれたような痛みを味わう」だとか「陣痛が来ては引っ込みを繰り返し、2、3日間ずっと陣痛と格闘することになる」だとかの壮絶な体験をすることになるかもしれないのかあ〜〜〜! 気分はまだ「合宿所到着♪」でふわついていたので、ちょっとまだ心の準備ができていなあ〜〜〜。

数秒間迷いましたが、ま、ここまで来たら、試せるものは試してさっさとコマを進めてしまったほうがいいかと判断し、促進剤の投薬開始をお願いしました。

 

入院計画書にサインし、コロナの検査もして、10:00には促進剤スタート。

先生たちの去り際、助産師さんから「繰り返しになりますけど、スタートしたからといって今日中に陣痛が来るかはわかりませんから、とにかくリラックスして過ごすことが大事ですよ」「陣痛が来たときには、アンパンマンマーチを歌ってやり過ごしている方もいましたよ」などのアドバイスをいただき、そのときは「ほーん」と聞き流して終わりました。

 

10:00 陣痛促進剤スタート

以下、夫氏へのLINEスクショを添付。

 

10:15

まだ余裕。
いつもは100〜110台の血圧が120〜130、40〜50台の脈拍が70前後とやや高めに。個人的には心配になるものの、まあ一般的にいえば普通の数値だもんね…。助産師さんたちからはさっぱり心配されないまま経過観察が続きます。

 

10:29

もうわりと痛い。
胃痛は消え、代わりに、ギリ声を出さなくてもなんとかなるけど…くらいの鈍痛が下腹部に。

 

10:58

陣痛アプリの存在を思い出して起動、計測。
陣痛毎の間隔はすでに5分前後だったものの、下腹部の痛む時間が40〜50秒だけで終わってしまう。助産師さん曰く「これが2〜3分続くようになったら本陣痛ですね」とのこと。なるほど。パーティーはこれから。

 

11:29

お腹抱えてンン〜〜〜と唸るくらいの痛み。
とはいえ、まだ我慢できるし、スタッフの方々の愚痴を盗み聞きする余裕もある。

 

12:16

このあたりから、声を出さないと我慢できない痛みに。2つ隣くらいの部屋にもいる妊婦さんに聞こえるかどうかくらいの控えめなボリュームで、イタァーーーーーだのンアーーーーーーだの言ってなんとか逃す。
でもまだ痛みの波が1分ももたない。先の長さにわりと絶望する。

 

12:25

促進剤をスタートした時間から逆算して、助産師さんたち的にはまだまだこれからだと判断していたらしく、「先は長いですから食べて体力温存しておかないとですよ〜」となごやかに声をかけられながら昼食を配膳されるも、このあたりから呼吸が乱れるレベルの痛みになり、その内容も「下腹部のあたりが痛い」から「骨盤を内側からこじ開けられる痛み」とはっきり認識できるように。痛みを逃そうとして出てしまう声も、ボリュームなど考えられない状態。鼻から吸って口からフーッと長く吐けとアドバイスをもらい、陣痛の波が来るたびに首と脚をバタつかせながらなんとか実行。でも痛いので「フーッ」が「アーッ」になる。痛すぎて昼食は食べられなかった。魚の焼き方は正直下手くそだった。

 

13:14

痛すぎて疲れてきて、意識が朦朧としてくる。
呼吸法などすでに実行不可能、あーーーーーーしか言えない。
「我慢できない痛みを10とすると、今いくつですか?」の問いに、かぶせ気味に「10」と返す。
何かにしがみついていないと暴れ回ることになる。
痛み逃しグッズと噂に聞くバランスボールなどを持ってきてもらうも、すでにそういう次元でなく、あまりに暴れるので先生が呼ばれる。

 

13:53

先生到着、子宮口が5cm開いていてることを確認、想定よりだいぶ早かったようで、途端にスタッフの皆さんの動きが慌ただしくなる。だからもう痛みのレベルは10だって、さっきからそう言ってるじゃん。

 

14:00

ここまで子宮口が開いていれば、無痛分娩のための麻酔を入れても比較的スムーズにお産が進むとのこと。
(陣痛の痛みによって産道が開くので、開きが悪いうちから麻酔を入れてしまうと、痛みが引くため産道が閉じてしまい、お産が長引き、結果としてより苦しくなってしまう)

ストレッチャーで分娩室へ移動。
ここまで泣かなかっただけえらい。

次回へ続きます!

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