熱海市指定有形文化財・起雲閣へ行ってきました

夏休みの余韻に浸ろうの会、第3回も引き続き熱海の旅です。
熱海市の指定有形文化財、起雲閣(きうんかく)に行ってきました!

【参考】熱海市 – 起雲閣へようこそ


起雲閣ってこんなところ

ざっとご紹介しますと

1919(大正8)年、別荘として築かれ、「熱海の三大別荘」と称される
1947(昭和22)年、旅館として生まれ変わり、志賀直哉や太宰治などの文豪たちに愛されるように

日本屋敷の美しさをとどめる本館と離れ。
中国や欧州の様式が融合された独特の雰囲気の洋館。
加えて、音楽サロンや和室などを貸出施設として新設。
それは、現代の多彩なカルチャーとコミュニケーションの発信スポット。
時を止めた名庭邸が、時代を動かす知的な原動力になる。
熱海の新しい未来がいます、ここから始まります。

(起雲閣パンフレットより抜粋)

はっはあー!!!

超噛み砕いて言うと、袴を着たお嬢さんとスーツにステッキのおじさまが一緒に並ぶと最高に画面映えする、「THE・大正ロマン」な建物です!!!文豪ごっこができるね!!!!!


実際に見てみましょう

受付で入館料(大人510円)を支払い、パンフレットをいただいて、いざ中へ。

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建物の様式を損ねないため、邸内はほぼ空調なし。受付では邸内で自由に使用できるうちわも配布していました。

起雲閣の歴史や様式の特徴について教えてくれるスタッフのおねえさんもいます!



例によって、浮かれた観光客集団だったので、webにアップできる写真がさしてありません。麗しきTHE・大正ロマンを味わいたい方は実際に行ってみてね!


まずは「麒麟」を通って…

純和風の装いに、純鮮やかな群青色の壁面が映える、「麒麟」と名付けられた部屋。まずはここから案内されます。

内田信也という人物が、車椅子の母の静養のために作った建物なんだとか。
たしかに、和室にありがちな段差がまったくなく、天井も高くて開放感があり、明るくて風通しもよいので、くつろぐ環境としては文句なしの100点。

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私たちのほかにも入館者が大勢いて、全体像が撮れなかったのが悔やまれます…!



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ほら!!!見て!!!
この群青色!!!
ヤバない!?!!?!??!?
めっちゃヤバいべ!!!??!?!??

石川県加賀地方の伝統技術「加賀の青漆喰」っていうんだってさ!!!

この掛け軸の下には、使い古された碁盤が置いてありました。佐為〜!



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廊下側の窓ガラスは、こちらも職人さんの腕が光る「大正ガラス」というもの。この写真だとちょっとわかりませんが、微妙にゆがみがあって、景色を柔らかく幻想的な印象に仕上げてくれています。



この時点でもう最高すぎて、「ここに住むわ〜」「やっぱ畳だよね〜」「囲碁しようぜ磯野〜」などとふざけ始める一行。スタッフさんがいなかったら完全にごろ寝して居座ってた。


廊下を伝って、「玉姫」「玉渓」の間へ

で、ここね!

ここが本題!



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はあー!!!



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ほっほうー!!!



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なるほどー!!!



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そうきたかー!!!



ね!!!
最の高でしょ!!!

特に、最初に写真を貼った、採光室がよいです。
大正ロマンあふれる部屋に降り注ぐ陽の光。
チラチラと舞う埃すら優美。

やばいべ?

やばいんですよ。



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この暖炉の前で微動だにせず高そうなカメラを構えて無の表情でずっとパシャ…パシャ…と写真撮影しまくっていたおねえさんがいたのですが、まあそうなる気持ちもわかります。



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部屋の隅で険しい顔つきをしていたおふたりに話を伺ったところ「日本の将来について議論していた」「このままではいけない。もっと世界に出なくてはならない」とのことでした。何を言っているんだ。


ローマ風浴室「金剛」の間へ

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温泉好きの私から言わせていただきますと、湯船が深いのでお湯の温度は下がりにくいでしょうが、窓が多く、だだっ広い空間のため、空気はすぐに冷えやすい浴室かと判断します。冬は寒そう。

ちなみに浴槽の内側はうっすら金色でした。金粉でも貼ってあるのかな?



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まあ〜それでもこんな窓枠や蛇口をiPadでてきとうに撮影しただけでいかにもそれっぽい雰囲気の写真ができあがるんですからやっぱり最の高です!


客間へ進むよ

旅館時代の客間も見学できます。
名だたる文豪たちがくつろぎ、執筆活動に励んだというお部屋は、どんな場所なのかな!?



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やっぱ和室には障子だよね〜



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やっぱ床の間には掛け軸と生花だよね〜



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あれかな?
うちの玄関にもこういう灯りつけて「初霜」とか「春風」とか書いておけばいいのかな?



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んでこういうお花を生けておけばいいのかな?



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各部屋の中には、起雲閣を愛した文豪たちの紹介がずらりと並んでいました。



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ここで太宰治は「人間失格」を執筆したとのことですが、こんな最高に最高なくつろぎの環境でなんであのような鬱小説が書けたのか、もはや謎であります。「一周して、『こんな最高な部屋に連泊してるのにクソみたいなネタしか浮かんでこない自分やっぱクソだ死のう』という発想に陥ったのでは」という説が今のところ私たちの中では有力です。



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ここにも険しい顔つきのおふたりがいたのですが、よく聞き耳を立ててみたところ、

「古池や……

蛙飛び込む……

水の音……」

と呟いていました。何を言っているんだ。



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まあそういう謎の遊びをしたくなる程度には最高でしたということですよね〜!


その他:貸出室、離れ、庭園など

ここ以降は、作りがぐっと近代的に。
いろんな展示会やカルチャースクールを開催している、貸出室ゾーンです。

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リコーダーかな?と思われる音色が響き渡っていました。



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使用していない部屋は施錠されていました。



通路に設置されていた案内だけでも、これだけの催し物があるようで。起雲閣でできるんなら会費高くても参加しちゃうよね〜!

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さらにそこを抜け、渡り廊下を行くと、離れが。

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はい最高〜



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夏休み感満載かよ〜



そしてお庭はこのように、純正日本庭園。

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こうで、



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こうで、



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こう!



1時間以上はずっとうろついていました。
熱海はこういうレトロで情緒的な場所がたくさんあるから飽きないですよね〜!
最高〜!また行きたい〜!

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おわり!



〜全体的に浮かれた伊豆旅行シリーズ〜
【前編】伊豆・城ヶ崎海岸へ行ってきました
【中編】熱海・来宮神社へ行ってきました

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