昨日のマスターズの練習会でやったメニューがとてもよかったので書いておきます。
「エアーターン」です!
壁のないところでターンして戻ってくるやつです。
30mを何本か、5mラインでエアーターンして戻ってくる、というのはよくあるメニューですが、昨日やったのは
壁を蹴ってスタート
→最初の5mラインでエアーターン
→浮き上がったらすぐエアーターン×3
→反対の壁まで泳ぐ
です。
文章だとわかりにくいですね!図解するとこうです。
わぁ♡
わかりやすい♡
「浮き上がったらすぐエアーターン×3」は、慣れないうちは2ストロークくらい入れても構いませんが、可能なのであればストロークは入れず、浮いてきたらすぐ次のターンに入るのが本当はいいみたいです。
エアーターンの効果
最初は、ぐるぐる回り続けるだけで目が回るし鼻も痛くなるし、なんの練習なんだこれは・・・としか思えていなかったのですが、
そのあと、30mHard(ターンして浮き上がりまで)を1本やってみたら、効果歴然!
ターン直前の引きつけ動作、ターン直後のドルフィンキックへの切り替えが、非常に素早くできるようになっていました!
ターン直前の引きつけ動作の改善
今まで、クイックターンで身体を回転させたり、タッチターンで壁に身体を引き寄せたりするのは、端から泳いできた慣性(惰性とも言う)に任せた結果、たまたま”できていた”ところがありました。
でも、この練習では、1ストロークも挟まずにすぐターンしなくてはならないため、クイックターンは”自分で”身体を回そうとしなくてはなりませんし、タッチターンも上半身をすぐたおして下半身を反対側に引きつける動作を”意識して”やらないと、ターンになりません。
この、慣性に流されてではなく、強引にでも”自力でターンする”という意識がはたらいたからこそ、実際に壁を蹴ってターンした際も、ターン動作を始めてから壁に足が着くまでの時間が短縮され、非常にスムーズに引きつけ動作を完了することができるようになっていました!
ターン後の蹴り出し〜浮き上がりの改善
個人的にはこちらのほうが大きい効果を感じました。
そもそも潜水が苦手であまり潜ってられないし、水中でキックしてるより早く浮いてきたほうがよくね?と感じていたので、今まではなんとなく壁を蹴ったら、早々に、かつ、ふわ〜っと浮き上がってきてまた淡々と泳ぎ始めるという感じでした。ターンで加速?なにそれ?状態。
それが、エアーターンでは壁がないぶん、回ったらすぐに脚を動かし、キックして浮き上がってこないといけません。しかも、壁を蹴って得られるはずの加速もなく、ゼロからスピードを上げなくてはならないので、結構必死になってキックする必要があります。
この、壁を蹴ったらすぐキック動作に入って加速する、という感覚が、エアーターンの練習を通して初めてわかりました。今までは、クイックターン後の潜水ではドルフィンキックは入れても1回、本番では入れる余裕すらなくさっさと浮き上がってくることがほとんどでしたが、エアーターンの練習後は無理なく2回のドルフィンキックを入れ、なおかつ十分なバタ足を入れてから浮き上がることができていました。すげえ〜!
エアーターンは、名門チームでは常識の練習
今回エアーターンをメニューに組み込んでくれたコーチ曰く、「東京SCなんかではよくやるメニューらしいですよ」とのこと。
東京SCといえばね!
北島康介選手が水泳を始め、平井伯昌コーチに才能を見出してもらった場所でもありますよね!
東京SCでやってるからなんでも素晴らしいってわけではもちろんなく、自分にあった練習をしなければ伸びないのは当たり前ですので、盲信的に「この練習はすごい!絶対みんなやるべき!」とゴリ押しするつもりはないのですけれど、自分のターンにはどこかキレがないな、ターンでしっかり加速したいな、と感じている人にはなかなか効果のある練習だと思いますので、ぜひ一度試してみてほしいです!
ただ、同じマスターズのクラスでも、下のレベルのコースで泳いでいた方の中には数人、どうしてもうまくできなくて立ってしまったり、ターンというか水中でもがいているだけ…という状態になってしまっていた方もいらしたので、そもそも100m以上を延々と泳ぎ続ける体力がないだとか、ターンは苦手でいつも壁の縁を掴んだタッチターンにしてしまうという方は、まずは壁を掴まなくてもタッチターンを、もしくはクロールや背泳ぎの場合はタッチターンでなくクイックターンをし続けられる体力をつけてからエアーターンの練習に挑むことをお勧めします〜。
いや〜しかし、課題のひとつだったターン後の加速に展望が見えてきたので、次回の大会が楽しみです!前回書いたジャパンマスターズ(【参考】「ジャパンマスターズ2016 が開催されます」)も、100m自由形と200m自由形にエントリー種目を決めました!がんばりましょ〜!
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