こんにちは! フィンスイマーの高瀬です。
「フィンスイミングにちょっと興味があって、芸人が大会に出てたりしたのは見たことあるけど、正確にはどんな道具使ってるのかとかよく知らないし、そもそもどこで練習してんの?」とお思いですか? ですよね〜! どこにもまとまった情報ないし、動画見てもよくほぼ水中で泳いでるからいまいちイメージ湧かないですよね!
…という皆様のために、
①道具&種目の紹介
②主な大会の紹介
③実際に泳ごう!
の3回に分けてフィンスイミングをご紹介します。
お気軽に読んでいってください!
その前にちょっとだけ、自己紹介を
《主な戦歴》
・2008年 韓国・釜山オープンウォーター フィンスイミング3km 優勝
・2009年 香港オープンウォーター フィンスイミング3km 優勝
・2009年 湘南オープンウォーター フィンスイミング3km 優勝
(すべて旧姓の「坂田奈緒美」で出場しています)
OW強化指定選手としてグアム合宿へ行ったりもしました
会社勤めで6年のブランクを空けましたが、3ヶ月ほど前にフィンスイミングを再開。
長距離が好きですが、今は海無し県・埼玉でちんたら泳いでます
道具編
「フィン」「シュノーケル」「タンク」といった道具を使い、泳ぐ速さを競う競技。それがフィンスイミングです。
フィンは大きく分けると、「モノフィン」と「ビーフィン」の2種類があります。
両足を揃えて履く「モノフィン」
レースで使用するには、サイズにルールがあります。
全長と幅はそれぞれ760mmまで、高さは150mmまで。
既製品ならほとんど規定内のサイズだと思います!
写真は練習用のペラペラのフィンですが、レース用となると、近年はウクライナ製のガッチリしたフィンが主力。得意種目やタイム、身体サイズなどを伝えて、2〜3ヶ月ほどかけて作ってもらう、オーダーメイド品です。
お値段もそれなりに張ります。今、私が作製を依頼しているレース用フィンは、たぶん8万円いかないかな〜くらいとのこと。届いたら写真載せますね!
右足と左足にそれぞれ履く「ビーフィン」
ビーフィンは2つの種目に分かれていて、それぞれで使用できるビーフィンが異なります。後述しますね!
「モノフィン」も「ビーフィン」も総称であり、メーカーによって素材や硬度、形状などに違いがあります。一般的には短距離種目ほど硬いフィンが良いとされていますが、このへんは好みです。
フィンの種類について更に興味のある方は、以下のサイトもご参照ください。
【参考】 Finswimming Navi – 道具について・モノフィン
シュノーケル
フィンスイミングは基本的に、顔が水中に入りっぱなしです。
潜水種目でなければ、シュノーケルは必須アイテム!
サイズのルールは、直径15mm~23mm、長さ430mm~480mm。
既製品だとやや長めであることが多いので、メジャーで長さを確認の上、ノコギリでゴリゴリ削り、ヤスリをかけて断面を磨く…という作業が必要になってきます。
シュノーケルも素材は様々で、この写真のものはプラスチック製ですが、金属製のものもあります。また、ベルト部分をゴーグルのゴムに付け替えている選手、マウスピースを付けない選手などもいます。
その他、あると便利な道具
・鼻栓
装着は任意。レース直前に割れちゃった! という声もよく聞くので、できれば使わずに泳げるようになったほうが安心かな〜?
・ソックス
フィンのブーツ部分はゴム製で、足が擦れたり隙間ができてしまったりすることもあります。つま先部分を保護する専用ソックスがあります。
ワセリン、ビニールテープなど
ソックスと同じく、フィン擦れを防ぐため、またはキツめのフィンに足をねじ込むために、ワセリンを足やフィンのブーツ部分に塗ったり、足指にビニールテープを巻いたりしている選手もいます。(プールによってはワセリンの使用が禁止されている場合もありますので必ず確認してください)
購入方法は?
なるほどわかった!じゃあ道具一式、Amazonでポチろう!…とはなれないのが、マイナースポーツの悲しいところ。そもそも、どんなフィンが自分に合うのかも、最初はよくわからないと思います。
購入実績のあるチーム・選手に依頼するのが、もっとも無難。どこかのチームの体験会などで試し履きを必ず済ませてから購入するのが間違いないです!
一応、ネットで購入できないこともないです。代理店はこちら。
★ GRANDE
フィンスイミングは5種目!
道具がわかったら、次は種目です!
種目によって使用する道具が異なります。
サーフィス(SF)
まずは基本の泳ぎ!サーフィスです。
モノフィンとシュノーケルを用いて、水面を泳ぐ種目。スタートとターン後は15mまで潜水が認められていますが、浮き上がり後は体のどこかしらが常に水面に出ていることがルール。腕は回してもOKですが、回さないほうが一般的には速いです。
距離は競泳と同様、大会によりますが25mから1500mまであります。50mの男子日本記録は16秒!
アプニア(AP)
モノフィンでの潜水競技。距離は25mか50mのみ。呼吸をしないので、シュノーケルはつけません。また、潜水という特性上、ジュニア選手は50mのアプニア種目には出場できません。
サーフィスよりも水の抵抗を受けず、更にスピードが出るのが最大の魅力!50mの男子日本記録は14秒。私が25mクロールを泳いでいるあいだにゴールインです☆
イマージョン(IS)
アプニアと同様、モノフィンを用いての潜水競技ですが、こちらは酸素タンクを持って泳ぎます。泳ぐには、講習を受け、資格を取得する必要があります。でも慣れるとサーフィスよりさらに速く泳げるという魅惑的な競技!
Jビーフィン(BF)
ビーフィンを履いてクロールで競います。いちばんわかりやすいですね!
ただ、Jビーフィンは日本国内のみの種目で、国際大会には繋がっていません。そのため、フィンスイミングビギナーや、消防士をされている方のトレーニング種目としてチョイスされるケースが多いです。
CMASビーフィン(cmasBF)
国際大会に繋がっているのはこちらの種目。シュノーケルと、指定のビーフィンで泳ぎます。競泳のクロールとはまた違った魅力がありますよ!
おまけ:海競技(OWS)
競泳と同様、フィンスイミングは海でもやっています!
ただし国内では現状、逗子で開催されている湘南OWSのみ。ここで完泳し、実績を出しておくと、海外でのOWS大会に参加する権利が得られるようになります! 長距離が好きな選手はこぞってトライしてみてください。
最後は動画をご紹介して終わり!
★日本代表・長谷川選手作成の、フィンスイミングPV
4種目の特徴がすっきりわかります
★日本代表・大下選手のTVインタビュー映像
選手の口からフィンスイミングについて説明しているのでストレスなく見れます
高瀬のグアム合宿でのコーチでもあった方です〜
https://youtu.be/IZ7_t-YZtX4
★朝ズバッ! 高校生フィンスイマー藤巻選手の注目映像
今はもう大学生ですけどね!
競泳の日本記録とのタイム比較が見れます!
https://youtu.be/AQtt5H0eol4
シンプルな泳ぎに、爽快なスピード感。
フィンスイミングという競技について、ざっくりと伝わったでしょうか?
次回は年間の大会予定をご紹介します!
その前に明日はオールエイジ水泳大会!
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