忘れた頃にやってきた京都旅行リターンズ編その2!
鞍馬・貴船・大原三千院ハイキングの巻です!
京都リターンズの計画立案当初は、このハイキングを一番の見どころと考えていたのですよ。
だってさぁ〜
「貴船」
「三千院」
この字面のパワーをご覧よ!
文字だけでもう圧倒的パワーを感じるじゃんか!!!
というわけで、朝8時にはホテルを出発、電車を乗り継ぎエンヤコラして、鞍馬の山へ向かいます。
鞍馬の山に到着です
私の実家は、箱根だとか鎌倉だとかの近所なので、そういった自然豊かな観光地を通る電車にありがちな「まもなくこの電車は、紅葉トンネルにまいります。速度を落として通過いたしますので、皆様どうぞ、見頃を迎えた絶景をお楽しみください」的な粋な計らいも、特に興奮することなく、いたって落ち着いて静観できるわけです。
ね! カメラの手ブレのなさが私の落ち着き具合を物語っていますね。あとでよくよく確認してみたところ、あの車両の中で動画を撮影しているのは、私だけでした。
そんなこんなですでにテンション爆上げの一行、終点の鞍馬駅で下車です。
実家が鎌倉の近所でありますので、江ノ電にも当然乗り慣れている勢ではありますが、こういったレトロな雰囲気ムンムンのワンマン電車は、やはり滾るものがありますね!!!
そして実家周辺も鳥獣保護区内でありますので、こういった表記も馴染みがあり、しかしそれでいて何度見ても味わい深いものです。うちの周りで出るのはタヌキとかハクビシンとかだけど。
いたるところから天狗様のお出迎えです。個人的には、山と天狗の組み合わせ=東京・高尾山、というイメージが強いので、一瞬、どこにいるのかわからなくなれます。
日付は11月16日、快晴ではあるものの山の気候はなかなかに寒かったのですが、一行はテンション爆上げなので、もうアツいアツい! 上着を着込んできたことを早くも後悔しはじめます。マフラーを外して振り回しているうちに、鞍馬の山の入口に到着です。
この、山の入口周辺は、まじで見頃! よきかなよきかな! そこここで記念撮影会が始まり、撮影ポイントを順番待ちしているともう日が暮れそう。まだ朝の9時台なのに。ということで我々は、カメラの補正機能にすべての望みをかけ、歩みを緩めることはあっても立ち止まることは決してしない、しかししっかり撮影はするという、何かの競技のような意気込みで散策しておりました。
いいですねいいですね!!!
どんどん登って、どんどん山へ入っていきます。
九十九折参道を散策です
本殿は本殿で存在するのですが、鞍馬山は山全体が神様みたいなもんなので、鳥居とか社とかご神木とかがいたるところにあります。
鞍馬山の本殿に到着するまでに結構な距離があったことは覚えていますが、正直、2ヶ月前のことなので、どの写真がどの位置のものなのかはイマイチ覚えていません。この記事は鞍馬寺の公式サイトをカンニングしながら書かれました。
★ 鞍馬寺|山内案内
本殿に到着です
どこで撮ったのかわからない写真がたくさんあったので途中ざっくり端折りますが、とにかく、参道の階段を登りまくって〜
はい!
本殿です!
本殿は意外と新しめの建物で、「広場」という印象。本殿正面にそびえる大木は桜ですでにすべての葉を落としてしまっており、一方、後方に広がる山々はまだ緑が生い茂っていて、紅葉感は特になし。ふむふむ。まあ、山ですからね。全部がモミジの山なんてないですから。こういう場面もあるのでしょう。紅葉は拝めませんでしたが見晴らしがサイコーなので呑気にはしゃぎ続ける一行。
見晴らし、サイコー!!!
眺めを一通り楽しんだ後は、さらなる紅葉を求め、より奥へ。
しかしこのあたりから、紅葉を求めているだけの一行の無垢な心に、暗雲が立ち込みはじめます。
普通に「登山」が始まります
なんということでしょう。
以下、登山です。
完全に登山です。
高尾山のメイン参道よりも、やや過酷な道、です。おいおい、「貴船まで1026m」て。1kmオーバーではありませんか。どういうことです? 「美しい紅葉を眺めながらの散策」という概念が、薄れていきます。
ぶっちゃけ、他の登山客もみんな、同じような顔をしていました。「これ、まだ続くの?」的な。まさかの伏見稲荷大社の悪夢再来。紅葉を愛でたかっただけなのに。
そうはいってもこの山、一応、源義経が幼少期にキャッキャしていたゆかりのある場所だとか、
650万年前に金星から降り立った宇宙パワーが魔王となって鎮座している場所だとか、
カエルだとか、
おもしろスポットには事欠かない流れだったので、うん、そうね、悪くない、悪くはないのです、そういうのも嫌いではないのです、でも、いちばん見たかったのはそういうのではないのです、と、笑顔をしょっぱく引きつらせながらの、登山2時間コースです。
下山です
その顔のまま、下山です。
長い戦いであった。
前を歩く、おそらく我々と同じくお気楽ルンルン紅葉狩りのつもりでこの山に来たのであろう、立派なカメラのみを首から下げた軽装のヒョロい兄ちゃんが、ヘロヘロのヨタヨタになっていたことが思い出されます。あの兄ちゃん、ちゃんと帰れたかなー。膝ガクガクだったからなー。
貴船神社にGOです
その足で貴船神社にGOです。
貴船神社もね、まあね、よかったよ、水の神様だってことで、古事記や日本書記にもすでに記されていたという歴史ある神社、うんうん、いいよね、いいよ、
でも、縁結びの神様もいらっしゃるとのことで、どちらかというと、リア充スポットの趣だったんだよなあ。
水の流れをBGMに、神社や唐傘をバックにして写真撮って、インスタに即アップね。OK、OK。
一帯は、愛が重たいゾーンでした。
参道にメガネを置き忘れた愚か者がいたのには笑いました。
駅へ帰ります
紅葉狩りのはずが、登山とリア充集団の奇襲にちょっぴりテンションダウンしてしまった一行、貴船神社手前の通り道にやや興奮を取り戻すものの、軒を連ねるのは手頃なおみやげ屋さんではなく、ちょっぴり高級そうな料理屋の数々。しかもだいたいが豆腐料理。豆腐料理はなあ…実家地元の伊勢原・大山で食べられるからなあ…
この先、ついに料理屋の軒も途切れ、川沿いのコンクリート道路をただただ下る旅、30分コースです。山の上のほうは針葉樹っつーか杉ばかりで特に紅葉はなく、ていうか道ももはやコンクリートであり山道ですらなくなったし、愛でるポイントが特にないのでひたすら無言で歩きます。土日なら最寄駅までのバスが出ていたそうなのですが、土日という京都が一帯が殺人的に混み合う曜日に訪れるなんて命知らずなことは我々にはできませんでした。さっきのヒョロいカメラ兄ちゃんが本当に心配。
そうはいっても腐っても貴船、どこかしらでいい写真が撮れるだろうとiPadはずっと構えていたのですが、貴船神社を出た後に撮った写真は、30分後の貴船口駅到着時でした。おみやげ屋さんも開いてないし。
最初こそテンションブチ上げだったのに、終盤でちょっぴりしぼんでしまって、言葉にならない我々のこの気持ち。歩き疲れたし、午後の予定は、ゆっくりランチをキメた後、京都駅周辺の神社をぶらぶらするのでいいかなと考えはじめる一行。
しかし、電車に揺られていくうちに、鈍行列車の旅が好きな一行のテンションが戻りました。
「このままでは終われないぞ」「終われないな」「せっかく電車に乗っているのだから、このまま乗り継いで、もう一ヶ所どこかへ行こう」「そうだ」「どうせだから山へ行こう」「そうだ」「じゃ大原ですな」「よっしゃ」
ノリで議論成立、乗換駅でオムライスを食べて、急遽大原へ向かうこととなりました。
ここまでのまとめです
・鞍馬の紅葉を見たいなら「鞍馬寺の参道〜本殿」、「貴船神社」だけで充分!
・貴船神社に行くならどんなに混んでてもバスかタクシー! 徒歩はまあまあ死ぬ!
・ていうか京都自体が山そして山なので気軽に「歩こ〜♪」とか言い出すとまあまあ死ぬ!
・それでも山方面に行くなら、歩きやすい靴と脱ぎ着しやすい上着の装備だけは忘れるなよ! オシャレコートだとほぼ死ぬ!
というわけで、次回は大原・三千院の旅です!
続くよ!
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