初心者平泳ぎからの脱却にちょっぴり成功した話

今回はいつにも増してレベルの高くないことを書くので、全国の平泳ぎスイマーの皆様におかれましては「おやおや、高瀬のやつが下界で何か喚いておるぞ」的なかんじで悠々と見下してくださるとありがたいのですけれども、

あのね!

平泳ぎがね!

ちょっと速くなったよ!


平泳ぎと高瀬、その相容れない関係とは

そもそも平泳ぎは、高瀬家の家訓で禁じられた泳ぎでした。

というのは冗談ですが、私だけでなく、私の妹、弟、母、全員が、平泳ぎが大の苦手。(父は水泳やってないです)

平泳ぎはね〜…、がんばりどころがわからないというか…、何が楽しいのかまったく不明で…、膝とかすねとかすぐ痛くなるし…25m泳ぐのすら飽きるので…家族全員がそう感じているということはきっと身体の作りも脳の作りも根本的に平泳ぎに向いてない家系なんだろうなということで自己処理していました。

が、最近になって平泳ぎのマスターズスイマーにもアドバイスをするようになり、こりゃ〜あかんで〜ワシもそこそこに泳げるようにならにゃ〜とようやく重たい腰を上げてブレスト改革に臨み始めた、という次第です。



ちなみに、マスターズ仲間からはよく「いやいや、そんなこと言って、平泳ぎも普通に速いんでしょ〜??」と言っていただけてありがたい限りですが、25mのクロール14秒、バタフライ背泳ぎ15秒で泳ぐ人間が、平泳ぎは25秒かかります。「家訓で禁じられています」がダメなら「遺伝性の病気です」でもいいかなという程度には残念なかんじです。



さて、そんな残念ブレストですが、
試行錯誤の結果、なんと

25mで3秒縮めることができました。。

25秒のブレストなんてどう考えても「力が入っていないペラペラ泳ぎ」だというだけですので、どうやったら力が入りやすいのかを考えて取り組みました。


開いて閉じる3拍子キックとの決別

ひとつめは、キック!

正直に言うと、こちらのサイトの、このキックの項目を丸ごと参考にしただけなのですけれど、キックを「開いて閉じる」から「まっすぐ後ろに蹴る」に変えました。

平泳ぎってさ〜、
イチでかかとをお尻にくっつけて〜
二で開いて〜
サンで膝を回して閉じて〜

って習うじゃないですか〜。それ以外に方法なんてあるのだろうかとか考えたことすらなかったくらい、みんなそう教わってると思うんですよ〜。

でも、よく考えたら、横に開いた脚を勢いよく閉じたところで、前方への推進力になってないんですよね。むしろたぶん、前に進むのをストップさせる力がはたらいているはず(流体力学とかよくわかんないので感覚ですけど)。横に開けば開くほど、抵抗にもなるし。



なので「開いて閉じる」ではなく、サイトの文面を信用して「スクワットするようにまっすぐ後ろに蹴る」を意識してみました。平泳ぎのキックだけでタイムなんて計ったことすらなかったので速くなったかどうかはよくわかりませんが、蹴る動きのスピードが上げられたのに疲れにくくはなったかんじはあります!


暖簾かき分けプルとの決別

次に、プル! 特にキャッチ。

メガロス仲間の平泳ぎを見ていると、こう、てのひらを横に向け、腕をピンと伸ばしたまま真横に開く人が多くて、

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「暖簾かき分けキャッチ」と命名しているこれ、水を外にかき分けているだけで、前方への推進力にはなってないよね? と思いまして、ふとこの動画を見たら(いつもめちゃくちゃ参考にしています渡部香生子選手ありがとうございます)、

あれー!

クロールやバタフライと同じように、ブレストも「肘を立てて前腕でキャッチ」が入るんじゃーん!

というところに気がついた次第です。ここね。

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こうね。

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はっはぁ〜、今までそんなの考えたこともなかったな〜。平泳ぎのプルなんて、呼吸の付属品くらいにしか思ってなかったからな〜。そっか〜、平泳ぎにもキャッチってあるんだね〜、と、自分もキャッチを意識して挑戦したところ、あっけなく2秒縮まっていました! ウケる〜_(:3 」∠)_


へっぴり腰ブレとの決別

最後に、姿勢!

北島康介さんの平泳ぎはとにかく抵抗が少ないことで有名ですが、対してマスターズスイマーのブレストあるあるとして、頭がずっと出ている、もしくは、腰がずっと落ちているために、下半身に抵抗を受けまくっている、という問題があります。

これも自分の練習会では散々仲間に指摘をしていた部分でしたが、じゃあ自分はどうなんだと振り返ってみたところ、クロールに比べて、腹筋にちっとも力が入ってないなと思いました。ということは、腰が落ちててストリームラインがまっすぐ取れてないってことですし、ただでさえ矮小なキックのパワーが腰で完全に抜けているってことですね!!! なるほど!!! 見事なブーメランですありがとうございました!!!

キックのときに、体幹でふんばって腰を高い位置にキープすることが意識できると、25mで1秒くらい変わりました。個人的なコツとしては、「腰を持ち上げよう」と考えてしまうと、お尻が上がりすぎた反動で上半身が下方に突っ込むリカバリーになってしまうので、あくまで「腰の位置をキープする」がよいと感じています。



ところで余談ですけど、フィンスイミングでも、アップキックがお尻に抜けないように試行錯誤してたときに、同じように「体幹でふんばる」に気づいた瞬間があって、個人的にはとても似た感覚ですね〜。でも、フィンはこれができたとき「わかった!!! これだ!!! 速いぞ!!! 疲れるけど!!!」などと相当に興奮しましたが、平泳ぎは別に興奮しなかったどころか、こういった発見をしたところでやっぱり25mの途中で飽きてくるので、平泳ぎはそもそも向いてないんだと思いました。_(:3 」∠)_


世間のブレストスイマーはすごいな〜

というわけで、25mをなんとか22秒くらいで泳げるようにはなれました。

平泳ぎに関してはまったく研究してこなかったので、レベルアップには必要不可欠なのに見落としている技術がもっともっとあるだろうことは重々承知していますが、とりあえず25mで3秒縮まったのが嬉しくて満足している残念な状況の私です。自身のさらなるレベルアップについては「言うて25mで20秒とかかかってるなんてだいぶクソなのでは??」と満足できなくなってきたらまた考えることにします(*´◒`*)

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