マスターズ水泳の始め方講座2 ~大会にエントリーしよう!~

      2016/03/11

ある程度泳げるようになってくると、こんな欲望が出てくるものではないでしょうか?



「4泳法も泳げるようになってきたし、大会に出てみたい!」

「いつも一緒のレッスンに出ている人が大会に出ていて、興味がある」

「大会後に誘われてる飲み会のほうが正直興味あるけどレースも恥ずかしくない程度には対策しておきたい!」



いいですねいいですね!!!
それはスイマーとして正常な欲求です。

今回は、マスターズ水泳の大会に興味がある方に向けて、エントリーの際のポイントをお伝えしていきます!

なお、マスターズ水泳の大会に出場するには、日本マスターズ水泳協会へ選手登録を済ませる必要があります。以下の記事に手順を載せましたので、選手登録がお済みでない方は先にこちらを読んでみてくださいね!

【参考】マスターズ水泳の始め方1 ~チームに入って選手登録をしよう!~


出場大会の選び方

協会公認のものだけでも年間100近くある大会の中から、自分はどれに出場を決めるか?
これは重要な話です!

おそらくほとんどのチームが、チーム内で誘い合って出場を決めていると思います。
もしくはフィットネスクラブのチームに入った方だったら、コーチがあらかじめ大会をピックアップしていて、コーチに勧められるがまま種目を決めてお金を払ってエントリー終了、なんてパターンも多いかもしれませんね。

まあ、そういった方法で出場大会を決めてもマスターズ水泳の9割は楽しめていると個人的には思いますが(やっぱり大会の雰囲気に身を置くことが水泳のいちばんの楽しみですからね!)、その方法だと、意外と穴場の大会を見落としていることになるかもしれないんです!


その前に、マスターズ水泳の大会基礎知識

基本的に、全国で開催されているマスターズ公認大会であれば、どの大会であっても出場することができます。

大会の日程はこちらで公開されていますので、随時チェックしてみてください!
【参考】日本マスターズ水泳協会 2016年度主催大会一覧
【参考】日本マスターズ水泳協会 2016年度公認大会一覧

ちなみに「主催大会」と「公認大会」の違いですが、大会の主催者が違うということくらいで、出場する側としては特に大きな差はありません!ここには挙げませんでしたが「非公認大会」だと、日本記録や世界記録を出しても認められないとか、「海老名市市民大会なので海老名市に在住、もしくは通学・通勤している選手のみ」とかそういうことになってきますので、非公認大会に興味がある場合は要項をよく読んでおく必要があります。


大会にも個性があった!

さて、本題。

基本的には出たい大会に出たらいいのですが、最近は大会数も増え、大会に個性が出てくるようになりました。参加人数についてだけ見ても、1種目につき10名もいない小さな大会もあれば、日本最大の大会であるジャパンマスターズのように、人数が多すぎてたとえば100m自由形なら女子だけで100組(1組10名ずつ泳ぐ)以上、自分の出場するレースまでにあと2時間も3時間も待つ、なんて大会もあります。

思いつく限り、大会の個性を書き出してみますね。



★種目は800mと1500mだけの大会
例)湘南平塚マスターズ長距離水泳大会
※高瀬は学生時代、このプールで開催された大会でスタート時にゴーグルが取れるという大惨事を2回も繰り返している(うち1回は高瀬の誕生日にも拘わらずの大惨事)ので、平塚にはもう一生行きません

★100m以下だけの潔い大会
例)ジャパンマスターズスプリント、神奈川マスターズ短水路水泳大会

★女性だけの大会
例)ウーマンズ・スイム・フェスティバル
参加したことないけどイベント(後述します)も盛りだくさんでワイワイ楽しめるみたい

★メダルや賞状の有無
これは結構デカい!メダル欲しさに地方の大会に遠征する人もいます。メダルをもらえる順位も「3位以内」「10位以内」など大会によってバラバラ。タイムにそこそこ自信があるなら、前年度の大会結果を調べて、狙っていくといいかも

★表彰式の有無
メダルや賞状がただもらえるのではなく、わざわざ競技を中断して、表彰してくれるんだよ??やばない???がんばりがいがあります。人数の少ない大会じゃないとなかなかできないのが表彰なので、あんまり見る機会はないかも

★参加賞の有無
ケータイストラップ、ピンバッジ、防水ミニバッグ、セームタオル、今はさすがにやってないみたいですが昔は豚汁をふるまっていた大会もあったとか!大会の予算次第では、参加賞がない大会ももちろんあります・・・

★昼休みのイベントの有無
元オリンピック選手を呼んでデモンストレーションをしてもらったり、専門家を呼んでドライランド(陸上トレーニング)の講習会をやったり。大きい大会に多いです。すげー勉強になるけどドライランド講習会は大抵「ひざを痛めずに長くきれいに泳ぐための」的な高齢の方向けのプログラムが多いのでぜひ若者向けのガチめのもやってほしいよね

★会場となるプールの質
高瀬が大会を選ぶときのいちばんのポイントはぶっちゃけコレ。やっぱ長くやってると、会場にも好き嫌いが出てきます。「横浜国際」「相模原グリーンプール」だったら喜んでエントリーしちゃう。「辰巳」は嫌いじゃないんだけど最寄り駅からプールまでが遠いのと観客席が片面しかなくて席の奪い合いが大変だからちょっと躊躇しちゃう。「千葉国際」は短水路で使用する際にコースの中央のラインや5mラインがないことが多いので距離感つかみづらくて嫌い。「町田市立室内プール」は最寄り駅からプールまでだいぶ遠いのとプールが寒いから行きたくない。「平塚総合公園プール」は死んでも行かない

★参加人数や参加者のレベル
これは一言でまとめるのは難しいので、ぜひ過去の大会結果をチェックしてみてください!
参加人数が多い・レベルが高い大会に出場して刺激を受けるのもいいし、参加人数が少ない・レベルのおさえめな大会で入賞を狙って自分に自信をつけるもいいし、この辺は自分の性格によります



この辺を見極めてエントリーを考えるようになったら、だいぶ熟練者ですよ~!


ちなみに:マスターズ水泳の大会は、年齢区分別に順位を決めます

メダルやら表彰やらがどうたらと書きましたが、「自分は水泳初心者だしオバサンだし、表彰台に上るのはどうせ若い子でしょ・・・?」とお思いの方、それは早計です!



マスターズ水泳は、男女別&5歳ごとに区切り、その中で順位を競います。

18~24歳が「18歳区分」、25~29歳が「25歳区分」、以降は5歳ごとに区分が分かれていくわけですが・・・言葉だとパッとわかりにくいので紙に書きました!こういうことです!

年齢区分
※クリックで拡大できます

こうすることで、大学競泳で鍛えてきたピチピチムキムキの新卒22歳VSスタート台に立つことさえ最近はしんどくなってきた90歳で表彰台をかけて争う、なんて大惨劇は(基本的に)なくなっています。

10代に勝つのは難しくても、同い年くらいの中であれば、もしかしたら10位以内くらいならいけるかもですよ??俄然楽しみになってきますよね!!!


過去の公認大会の結果を調べるならコレ!

過去の大会結果を調べておけば、自分の年齢区分なら去年は参加人数が少なかったからメダルが狙えそうだとか、この種目は穴場だとか、速い人がいっぱい来る大会みたいだからビデオカメラを持参して撮影しまくって勉強しようとか、そんなことにも思考を巡らせることができます。大会をさらに楽しみたいなら、自分の得意種目だけでもチェックしておいて損はなし!

【参考】Swimming Startlists & Results


出場種目の選び方

さて、エントリーする大会が決まったら、次は種目選び!
ほとんどの大会が、「個人種目は1人2~3つ、リレーは1~2つまで」と、エントリーできる種目数が決まっています。

これも、基本的には出たい種目に出ればいいのですが、おさえておくとマスターズ水泳がより楽しめるポイントをまとめておきます。


基本形:とりあえず嫌いじゃない種目

まずは、ね。

大会までの何十回もの練習も、その種目で泳ぐのならまあ乗り越えられるという種目にしましょう。でないと、「今日もバタフライでメインメニューやるの???死んじゃうんだけど?????」と、練習の時点で心が折れます。百歩譲って仮に自分は「今日はバタフライ無理!クロールにしよう~」と思ってても勘の良いコーチによる「あっ高瀬さんは今度の大会バタフライで出るんですもんね!じゃあバッタです!」という問答無用の笑顔が炸裂してぐうの音も出ない状況に追い込まれます。


応用編1:どうせならメダルや賞状を狙う!

繰り返しになっちゃって申し訳ないんですけどやっぱりね、これはね、外せませんよ

メダルと賞状!!!
メダル群

ほら~全然イケてないタイムでも全然気にせずワールドワイドウェブに載せちゃうくらいこれは嬉しいもんね~~~!

これを狙って、過去結果を調べあげ、いや調べなくても

「25mより100mのほうが人数が少なさそう」
「クロールよりバタフライのほうが人数が少なさそう」
「いやいっそ200m個人メドレーなら・・・それとも400m自由形か・・・?」

とか考え始めてぐるぐるしだしたら、あなたはマスターズ水泳・初級編卒業です!おめでとう!



現状、マスターズ水泳は、年齢区分が上がるほどに人口が多くなっています。

裏を返せば、25歳区分とか30歳区分とかの特に女性は、会社に忙殺されてたり出産・子育てだったりで人口が少ないです。10位以内でメダルもらえるけど今回の25歳区分は10名しかいないから、泳法違反しないで最後まで泳ぎ切ればメダル獲得!なんてのもよくある話。若手の皆さん!!!社畜人生送ってる場合じゃないですよ~!!!こっち来てメダル取りましょ~!!!



あっ大会の過去結果を調べるのはココね!
【参考】Swimming Startlists & Results


応用編2:エントリー種目の予定時刻に注意!

「好きな種目だけなんとなくエントリーしたら、競技順序が大会のいちばん最後で、17時まで待機。集中力が切れてしまった・・・」

とか

「2種目エントリーしたら、1種目めと2種目めの間が30分もなく、着替えもダウンもできずに息の上がったまま招集所へ・・・」

とか、

これもまた醍醐味っちゃ醍醐味なのですが(学生の頃は非公認大会で「10種目エントリーするぞオラァ!!!」という若気の至りを具現化したようなアホな楽しみ方をする先輩もいました)、年齢を重ねてくるにつれて、それはただの苦行でしかなくなってきます。

エントリー種目は、予定時刻をチェックし、ほどよい間隔が確保できるように選ぶと、当日のモチベーションを上げられます。



競技開始一発目の種目にエントリーすると、朝が苦手な人はまだ起きていない身体にムチを打ってウォーミングアップすることになって、気持ち悪いとかいつも以上にしんどいとかいう状態に陥ってしますパターンもありえます。

逆に、大会最終種目だと、チームメイトも帰ってたりするしスタンドの人数もまだらだし、なんか夕日が沈んできて眩しいし(在りし日の辰巳とかそうですね)、なんかテンション落ちるというパターンが考えられます。私はそのくらいのほうが緊張感なくできて逆にテンション上がるので、自分の特性次第ですけどね!好みに合わせて種目を選択してくださいね。



また、リレーも含めて2種目以上出場する場合は、個人的な感覚としては、できれば2時間以上、理想は3時間以上の間隔を確保できているといいと思います。

2時間あれば、1種目めのダウンと着替えに30分、ゼリーでの栄養補給とストレッチに30分、休憩に30分、2種目めに向けての準備とアップに30分が確保できます。もう1時間あれば、ゼリーをおにぎりにしても消化しきれますし、速報やビデオをチェックする余裕もできそうですね!

残念ながらどうしても種目の時間が重なってしまったという場合は・・・、練習のときはもっとキツいインターバルで泳いでるんだからまあ少なくとも練習よりかはいいタイムが出るだろうと割り切って一発目からつっこみましょう!!!


会社員ですから・・・仕事でドタキャンになる可能性もおさえておく

仕方ないんですよね・・・。大人が集う大会なので、「とりあえずエントリーはしておいたけど急に仕事が重なって出られなくなった」は、本当によくあることです。

今まで見た中でいちばん残念だったのは、大会当日、会場に来て、ウォーミングアップも済ませてあとは自分のレースを待つばかりだったのに、職場から緊急要請が出て急遽欠場となってしまったチームメンバー。あれはね・・・見てるほうもつらかったね・・・

主婦の方だと「子供がインフルエンザになってしまった」なんて事例もよくあることです。

個人種目であれば自分が欠場するだけで済みますが、リレー種目にもエントリーしている場合は、もし自分が欠場してしまった場合にバトンタッチできる選手がチーム内にいるかの確認だけはしておきましょう。根回しは大事です。


当日のテンションを左右する「エントリータイム」

大会とエントリー種目が決まったら、あとは必要事項と参加費をチーム責任者に提出するばかりですが、

ここで重要になってくるのが、エントリー種目に添えて記述する「エントリータイム」

「自分はだいたい何秒くらいで泳ぎますよ」というのを大会運営者に自己申告すると、大会運営者はそれを参考にしながら当日の泳順を決定し、プログラムを作成していきます。



実物を見たほうがわかりやすいですね!
そこに転がってた大会プログラムの1ページです。

(この大会(メガロスマスターズ)は非公認大会のため、最下の年齢区分が「18~24歳」ではなく「16~24歳」となっています)

エントリータイム見本2
※クリックで拡大できます

これは、女子100m自由形、7組目のコース順です。

競泳の大会におけるコースの決め方は「もっとも速い選手が中央のコース、そこからタイム順にだんだん端のコースへ」です。エントリータイムを見てもおわかりの通りですね!4コースの方がむちゃんこ速くて、6コースの高瀬はエントリー時点で12秒もあいているゴミ。(このくらいのエントリータイムの方なら12秒あれば20mくらいは泳げるはずなので、つまり高瀬が75mのターンをして浮き上がってきたあたりで4コースの方はすでにゴールしているということです。ああ大惨事)



この写真は7組目なので、1~6組目も見たいですよね?
こうです!

エントリータイム見本1
※クリックで拡大できます

ページ左側、「A面競技」と書いてあるほうに、女子100m自由形の1~6組の泳順が載っています。

「マスターズ水泳には年齢区分がある」と前述しましたが、たとえば2組目のように同じ年齢区分の方がたくさんいればそれだけで組がひとつできますし、人数が少なかったり半端に余ってしまったりするとそれ以外の組のように年齢区分が混ざって組になることもあります。



ということはですよ、
賢い読者の皆様ならもうお気づきかと思いますが、

エントリータイム見本2
※クリックで拡大できます

高瀬の横4名は、高校生or大学生or新社会人くらい、とりあえず少なくとも中高時代は水泳部だったんだろうしもしかしなくても大学でも体育会水泳部だったんでしょうねっていうようなピチピチムキムキの乙女が勢ぞろいしていたというわけです(ゴメンネ☆)



今回取り上げた例は25歳区分の人数が少なかったので、どんな策を講じたところで高瀬はあの乙女たちの横で波をかぶりながらショボショボ泳ぐしかなかったのですが、

例えば人数が多い大会であれば、エントリータイムを工作することで、「ふぉっ浮き上がってきた時点で僕が組でトップ!ターンしてもまだトップ!トップのままゴール!ふぉぉぉぉおおおおお!!!」とテンションアゲアゲのスター状態で気持ちよくレースを終えることも可能です。



そう、エントリータイムを遅く書けばいいのです



周りに強そうな人がいるとやる気が削がれてしまうという方・速い人の波をかぶりたくないという方はエントリータイムを若干遅めで、隣の速い人にひっぱってもらって自分の気持ちもタイムも上げたいという方はエントリータイムを若干速め(=自分の目標タイム)で申告しておくことが、ちょっとしたコツです。

もちろん、あんまりやりすぎるとヒンシュクを買うので、ほどほどに!


まとめ:仕組みを知れば、マスターズ水泳はもっと楽しくなる

・エントリー大会
・エントリー種目
・エントリータイム

この3つの工夫だけでも、マスターズ水泳は奥が深いですよ!

まずは直近の日程の大会にとにかくエントリーしてみて感覚をつかんだら、ぜひいろんな大会にいろんな方法でチャレンジして、楽しみ方の幅を広げてみてくださいね!

特に20代・30代の皆さん!!!
うまいことやれば「出ればメダル獲得」できるかもですよ!!!出ましょう!!!そして高瀬と一緒に泳ぎましょ~!!!

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