星奈津美選手から学ぶバタフライ(都新春マスターズより)

毎年、1月7・8日というアホみたいな超早春日程で開催している東京都新春マスターズ、今回は星奈津美選手がゲストとして来場、バタフライを披露してくれていました! 勉強になったのでまとめです。


バタ足バタフライ

ドリルを2つ紹介してくれました。
まずはバタ足バタフライ。

2017.01.08都新春 星選手模範演技1
2017.01.08都新春 星選手模範演技1の続き

(25m泳いだあと、帰ってくると思わなくて1つめの動画のところで切っちゃったら帰ってきてくれたので、慌てて撮った続きです)



これねー!
ちょうど自分の練習会でも最近、バタ足平泳ぎを取り入れてみていたところだったので、タイムリーでした!

星選手の説明通り、これは無駄なうねりを消し、フラットな姿勢を意識するためのドリルです。私なんぞが解説するのもおこがましいのですが、一応、私個人の経験も踏まえてポイントを整理してみますと、


★メリット

・うねりがなくなるので、抵抗が減ってパワーロスもなくなる

・腰を反らす必要がなくなるので、腰痛の心配も減る

・腕の軌道が短くなるので、ピッチを上げやすくなる

・体重移動が下方ではなく前方にかけられるので、伸びのあるバタフライで長距離をゆったり泳ぐなんてことも実現可能


★デメリット

・多少の腕力と肩の柔軟性は必要



ま、本気でやるならどの種目であってもそりゃ腕力と柔軟性は必要になってきますから、「デメリット」だなんて表現をしましたけれどたいしたことではないです。というわけで、入水で深くうねりすぎてしまうクセのある人にめちゃくちゃオススメ!

実際、バタフライがうねりすぎてしまうメガロス仲間にさっそくこのドリルをやってもらったところ、うねりは一発で消えました! ただ、今まではうねりでリズムを取っていたぶん、それがいきなり消えたせいでキックや呼吸のリズムが合わなくなってしまっていた、というのはありました。大会直前にやっちゃダメですよ!


ビート板をお腹に敷いてバタフライ

もうひとつは、ビート板をお腹の下に差し込んで、そのままバタフライ。

2017.01.08都新春 星選手模範演技2



これもね! クロールではありますが、自分の練習会で取り入れてみていたところでした。これも、フラットな姿勢、というより、背中を反らさずお腹に力を入れたまま泳ぐ練習です。


★メリット

・背中を反らすということは、腹筋の力を解くということ。しかし、腹筋の力を解いてしまうと、キックの勢いが上半身に伝わらずにすっぽ抜けてしまいます。そういったあれこれがなくなり、パワーロスが減ります

・腰を痛める可能性が格段に減る

・呼吸時も顎を引いておく必要があるので、呼吸で顔を上げすぎることがなくなる

・バタ足バタフライよりさらに、「頭の先からではなく、胸(もしくは顔面)から入水する」の感覚がわかる


★デメリット

・ヘタクソだと、ビート板が容赦なく飛んでいって横のコースを泳ぐ人を攻撃する可能性大なので、プールがめっちゃ空いているときにやりましょう



正直めっちゃ難しいと思います。これ系のドリルをまったくやったことのない人は、最初はクロールからチャレンジしたほうがいいです。プールが混んでるときにやっちゃダメですよ!


「バタフライは、うねってナンボじゃないの〜?」という人へ

わかる。めっちゃわかる。そう思うよね。私も大学生くらいまでのときはそう思ってた。だってそもそも、最初にバタフライを習うときに、そう習ったもんね。うねれと。よく潜れと。わかるぞ。

でも違うんだなー!

人の絵なんて描けないし、バタフライのよい資料もなかったので、モノフィンのスクショで強引に解説するとですね



うねりすぎている泳ぎ(①)は、こんなイメージで、
IMG_3469

対して、うねりを浅くした泳ぎ(②)は、こういうイメージです。
IMG_3470

(撮影角度も違うし、キックの打点のタイミングもずれてますけど、そこにこだわるくらいなら最初からバタフライの資料を準備していますので、ゆるくフィーリングで理解してください★)


体重移動について

②と比べて①は、体重移動が下方に向いていることがわかります。せっかく勢いよくキックして格好よく腕を前に戻してきても、パワーがすべて下方に行ってしまっていたら、それは「進んでいる」ではなく「潜っている」です。

①の入水が「指先&頭の先からドボーン!」だとすると、②の入水は、感覚としては「胸から」「顔面から」という表現が近いように思います。腕が水面に対してほぼ平行なので、余計に体重が前に乗りやすくなるはず。伸びるバタフライはいいぞ〜! バタフライだけで続けて50m、100mと泳げるようになると、なんかめちゃくちゃトップ選手感があるよね〜!!!


腕の軌道について

青ラインの水面に対して黄色ラインのもっとも腕が深い位置の深さの差を見ていただきたいのですが、①は、めっちゃ深さがありますね。うねりすぎるバタフライって、まず、このめっちゃある深さの黄色ラインまでドボーン! と腕を沈ませ(ア)、一度青ラインの水面まで戻し(イ)、それから改めてストロークし始めます(ウ)。

(ア)と(イ)の動作、無駄じゃないですか??

「いやいやそれがバタフライのキャッチだから」とか仰るコーチが時々いらっしゃいますけど、いやいやいやいやキャッチというのは「肘を立てて前腕で水を押さえる動作」です。②のように浅く入水したら、水面に腕を戻す動作(前例のイの動作)を入れることなくすかさずキャッチしてストロークし始めれば、完全に無駄のないバタフライが泳げます。ピッチがめちゃくちゃ上げやすい! 私はこれを、長い研究の末、2年前くらいに発見し、来た…私の時代です…ありがとう…ありがとう…と思っていたのですが、よく見たら私より速い選手はみんなそういう泳ぎでした。人生ってタイミングだよね〜。


さて、バタフライの見本を見て終了!

ちょっとカメラを引きすぎちゃいましたね〜!

2017.01.08都新春 星選手模範演技3

もっと見たい人は、オリンピックの映像を漁るか、こういうデモンストレーションを見るためだけにたくさん大会にエントリーしたらいいです!



すっごく個人的な感想を言うと、自分がこの歳になって取り入れ始めた練習が、オリンピック選手オススメの内容だったことに、とても心強いものを感じました。マスターズ水泳のテーマとして「練習量の少なさを頭脳でカバーする」を掲げていますが、頭脳をはたらかせる方向性は間違っていなさそうでひと安心です! あとはタイムにつなげたいぞ〜!

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